障害者、外国人、LGBTQの就活について
こんにちは。ベルーフ研修生のKです。
ちょうど就活が終わったタイミングでブログ記事を書くことになりました。去年12月あたりから就活をはじめて、今年3月末に就職が決まりました。ベルーフ入所が去年の5月。就職までかかった時間は1年に少し満たないくらいですね。
受けたい研修がまだまだ残っている中、急ぎで就活に挑んだ理由はいろいろありますが、一番の理由は「在留資格の期限が迫ってきたから」と言えるでしょう。私は外国人で、持っているビザで日本に滞在できるのは今年5月まで。そこまでに就職しなければならなかったのです。
そこで、今回の記事のタイトルはこれです。障害者、外国人、LGBTQの就活について。
障害者雇用を目指しながら、いわゆる多様性が絡み合った条件で行った就職活動について、お話できればと思います。
<障害者で、外国人なんですが…>
外国人の場合、日本で行う活動によって在留資格を取得する必要があります。学校で勉強をするなら留学ビザ、仕事をしてお金を稼ぐなら業務内容に合った就労ビザ、などなど。
今回、私が取得を目指した在留資格は「技術・人文知識・国際業務」になります。就労ビザの中で一番メジャーなものです。
さて、在留資格の問題は就活にどう関わってくるのでしょうか。
一言でいえば、「特定の条件を満たさないと、在留資格の審査が通らない可能性がある」という事実を踏まえた上で、就職先を探さなければならなくなります。たとえば、在留資格の審査では以下二つの条件から就労条件の適切さが問われます。
・今までの学歴と、これから行う業務内容に関連性があるか。
・同条件で働く日本人と待遇に差がないか。
言い換えると、次のような悩み事にもなるわけです。
・文学部を卒業してIT系の就労は可能だけど、福祉系の就労は難しい。
・時短勤務をして給料が平均を大きく下回ってしまったら、審査が通らない可能性がある。
上記二つは、実際に私の悩み事でもありました。ここで発生する問題は、相談先はどこ?というものです。
たとえば、外国人向けハローワークと障害者向けハローワーク。両方訪ねてみましたが、「もう一方のことはわからない」「外国人かつ障害者の就労前例がほとんどないため、なんとも言えない」という返信が返ってきます。もちろん、ここで言いたいのは窓口が不親切だったということではなく、それぞれの分野ははっきり分かれていて、総合的なサポートを受けるのはなかなか難しいということです。
<あと、LGBTQでもありますし…>
障害者×外国人のことを話すだけでも記事としては十分だと思いますが、それでももう一つ話したいことがあります。タイトルにある通り、LGBTQの問題です。
今回の就職活動ではメイン条件にならなかったのですが、誰かにとっては一番目の軸になることもきっとあるはずです。
私には同性のパートナーがいます。これからの人生を一緒に歩む可能性が高いでしょう。
(今顔を合わせている研修生の皆さんにはカミングアウトになるわけですが、何卒普通に接してください。触れるも触れないも自由、タブーなんてないですし、予想していた方もきっといらっしゃると思います。)
「LGBTQとして必要な支援って?」と思われるかもしれませんが、たとえば「結婚はしていないけど育児休暇が必要」というような状況になったとき、会社にそれを説明できるかどうかはかなりの大問題なわけです。
<これでも就労できますか?>
そんな私に、総合的な相談窓口になってくれたのがベルーフです。
複数の窓口から帰ってきた返信を総合し、全体的な就活のスケジュールを一緒に考えてくれたり。企業にお願いするビザ関連の書類を一緒にまとめてくれたり。
特に就労支援員のHさんはご自身の留学経験をたどりながら、いろいろと親身になってビザのことを調べてくれました。
また、就活の途中。LGBTQ社員向けの制度が備わっている企業の二次面接に進んだことがありました。一次面接では一切触れなかった話題。このタイミングで志望動機の一部としてこの話を持ち出すかどうか悩んでいました。
ベルーフに正直に相談したところ、「ここではっきり明言したほうがいい」というアドバイスが返ってきました。企業の雰囲気に合わせた戦略的アドバイスでもあったわけですが、勇気をもらったことは確かです。残念ながらこの企業さんとご縁はなかったのですが、LGBTQの問題も就活の中で考慮していいんだな、と考えるようになりました。
<それで就活の結果は?>
最初に述べた通り、無事、在留期間中に就職ができました。在留資格の変更申請もスムーズに進んでいます。
障害の配慮事項としては月1回の通院と週に1~2回のリモート勤務をお願いしています。時短勤務も希望していたのですが、今回はビザなどの事情が重なり諦めました。
LGBTQの件に関しては、クローズでの就労になります。
重要な軸がいくつかあっても、すべて同時解決とはなかなかいかないものです。それでもいいスタートを切ったと思っています。
最初、私は「外国人なのに、障害者雇用を目指していいんだろうか」と思っていました。配慮2倍のイベントなんて、どの企業も喜ばないだろうという予想です。「LGBTQです」と言うときの気まずさは、「障害者です」と言うときの感覚に似ている気もします。自分にとって重要な条件が一つでもなく二つ、三つとなると、圧倒されてしまって、やっぱりこれは隠そう、諦めようという気持ちになってきます。
でも、この世の誰かは結局外国人で、障害者で、LGBTQとして就職活動に挑むわけです。異なる言葉で表すことになるとしても、誰もが様々なバックグラウンドを持っています。明かそうと心を決めたところで、就職活動に希望的かつ理想的な正解があるわけでもなく、すべてのバックグラウンドを配慮してもらえる可能性は限りなく低いかもしれません。
それでも「じゃあどうすればいい?」に対して、「そうだな、今回はこうしてみようか」という返事が返ってくるところに所属していたことは、言葉では言い表せない幸運だったと思います。今回、ベルーフは単なる「障害者」の就職活動の味方ではなく、「私」の就職活動の味方になってくれました。就職後も定期的な面談やサポートを行ってくれるということで、心強い味方が出来た気持ちでいます。
もし本当の本当に相談先が無かったら、私でもかまいません。もうすぐ卒業ではありますが、卒業後もベルーフを通して連絡ができると思います。
障害者でありながら、他にもいろいろな条件を抱えている。そんな状況の中にいる方々が人生に圧倒されず、複雑に絡まった糸を一つ一つほどいていけることを祈っています。

