方向を定めるべし

こんにちは、研修生のK.Yです。

3月に大学を卒業してから、他の就労移行と比較検討する時期を挟んだのち、6月からベルーフへの通所を開始しました。

通所開始後、IT技術やビジネスの考え方の基本的なところについて学んだのち、現在はHTML・CSSを使ってWEBサイトを作成する方法を学んだり、電話応対をしたり、この研修生ブログを管理する業務を担ったりしています。

大学での成績は散々なもので、3年ほど人より多く通うことになってしまいました。とりあえず何年かかっても卒業すればその後はなんとかなるだろう、という図太さによってかなりギリギリで卒業はしたものの、就職活動に関しては学生生活の終盤に慌ててしたせいであまりうまくはいきませんでした。

また、大学では人文系学問の勉強をしていたため、ITにはさほど詳しくはありませんでした。しかし、同じ学部を出た友人たちには現在システムエンジニアとして会社に勤める人が幾らかおり、その友人たちとの交流によってIT系への興味が現れてきて、大学の学生支援室に案内が来ていたベルーフでじっくりと就職の準備を進めることとなりました。

いきなりですが、人文系らしく哲学に関係した話を少ししてみようと思います……

「近代哲学の父」と呼ばれる16世紀フランスの哲学者、デカルトは『方法序説』という著書で知られています。これは学問における思考のための方法や原則が書かれたものなのですが、私は何かを注意深く考えて判断しなくてはならないとき、そこで示されている方法に則ってものごとの理解をしようとすることがあります。また、ビジネスやITの考え方にも『方法序説』的な方法論が見られることもあります。

この本には、理性によるきっぱりした決断ができない状況でも、何も行動しないという状態を避けるための決まりを設ける部分があります。その例の一つに「森の中の旅人」と呼ばれる比喩を用いた部分があります。ざっくり説明すると、「森の中で迷ったときはあれこれ迷ったりあちこち歩き回ったりするよりは、『こっちに進む!』という道を仮にでもすぐに決めてしまって、ずっとその方向に進み続けるべきだ」というもので、弱い理由でゴールを変更し続けているとずっと同じ状態のままだぞ、という戒めを含んだ主張のため持ち出された比喩です。

私は学生時代の就活では自分に向いている職種が分からなかったため、業界や業種をほとんど絞り込まず、食品メーカーも物流企業もやたらめったら受けていました。結果はやはり芳しくなく、方向を一つに定めることの重要性を改めて認識しました。ベルーフに通い始めてIT業界に的を絞ることを決め、ここで方向を一方向に定めることができました。

また、デカルトは「困難は分割せよ」ということも書いています。どんな大きな課題・問題であっても、細かい単位に分けて一つずつ解決することで、着実に問題解決に向かうというものです。これは現在でもビジネスの場や、プログラミングのアルゴリズムで採用されるような問題解決方法のルールです。

ベルーフの研修はビジネス系・IT系・セルフコントロール系と大きく分けられ、そこからまた細分化された個々の研修で職能を獲得していきます。個々の研修も毎回目標を設定し、PDCAを回せる仕組みになっています。日々これをこなしていくと、苦手とする分野の把握によって漠然とした就活への不安が解体されていくような気がします。

現在、自分の目標を保守・運用などにかかわるシステムエンジニアに定め、基本情報技術者の試験勉強をゆっくりではありますが、進めています。

各種研修や面談、スタッフや研修生の方々との何気ない会話などを経て、目標を再確認し、休みつつ自分のペースでさまざまな技能を身につけられているので、着実に就労という目標に向かって動くことができています。

あまり明確でない目標に向かってゆっくり進んでいる状態に焦りがまったくないわけではありませんが、考え続けて何も行動しないよりは、試しに動いてみたことによって就労に必要な何かが積みあがっていっているという実感を得る方がはるかに良いと思っています。私はまとまった文を書くのが苦手で、このブログ記事を書くまでに1週間以上を要してしまいましたが、書き始めてしまえば何とかなるものです。とりあえず動いてみる(書いてみる)と何かが分かる、というのはプログラミングと同じことかもしれません。

一歩ずつ着実に、就労に向けて頑張っていこうと思います。

ここまで読んでいただきありがとうございました。